インタビュー

移住者ストーリー Vol.5 (前編)

佐島移住の先輩
古民家ゲストハウス汐見の家 管理人 富田桂子(とみた・けいこ)さん
江(ごう)くん、心(こころ)ちゃん

 

移住者を呼ぶゲストハウスを管理

佐島は弓削大橋で弓削島と、生名橋で生名島とつながっている小さな島です。近年この島を気に入って移住する人が多く、雑誌などでもよく取り上げられています。移住者たちが佐島を知り、住むことまで考えるきっかけのひとつになっているのが、古民家ゲストハウス汐見の家の存在。ここを管理しているのが富田桂子さんです。

 

 

桂子さんは1981年生まれ、愛媛県伊予市の出身。江(ごう)くんと心(こころ)ちゃんの2人の子どもを育てるシングルマザーです。もともと旅が好きな桂子さんは20代の頃からヨーロッパや中米、東南アジアなどを訪れていました。「外国に行っても都会より田舎のほうが好きです。都会だと観光客向けの取り繕ったところが多いですが、観光客の行かないような郊外だと住んでいる人たちの生活がよく見える。それが楽しかったんです」といいます。

 

 

ふとした縁で佐島へ

旅先ではよくゲストハウスを利用していた桂子さんは、イタリア・ローマでは1年間、オーストラリアのパースでも3ヶ月ゲストハウスで働いた経験があり、いつか日本でもゲストハウスをやってみたいという気持ちがありました。転機が訪れたのは2014年、シングルマザーになってすぐでした。佐島をルーツにもつ東京在住の女性、西村暢子さんと共通の友人を通して出会います。西村さんは佐島にある親戚の家が取り壊されそうになっているのを惜しんで、その活用の道を探っていました。

 

 

その家が、現在ゲストハウスになっている「汐見の家」です。家は改修を経て2016年4月にオープン。桂子さんは佐島に移住し、汐見の家の管理人として働き始めました。のちに、もう1人の管理人である工藤美絵さんが合流、現在この2人の女性によって汐見の家が運営されています。

 

―移住者ストーリー Vol.5(後編)につづく

 

[移住メモ]

佐島は人口およそ500人。柑橘類栽培が中心の農業の島で、周辺の島々に働きに出ている人も多くいます。島内の宮ノ浦(みやんな)には毎年愛媛大学の考古学チームが調査に入っており、これまでに古墳時代から中世の製塩活動を示す遺物が発掘されています。

[参考リンク]

古民家ゲストハウス汐見の家 http://shiomihouse.com

バブルクラブ https://yugeshima.com/?page_id=14447

 

Text & Photo: Shuhei Miyahata [Setouchi Editorial Institute]

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